円堂まゆみの日記

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 「心に残る・・」の笑っちゃう話です。

 ある女性が日曜日の朝早く、東京の地下鉄に乗ったそうです。
 いつもは人で溢れているのに、朝の車両には隅でぐっすり寝ている
 若い男性が一人いるだけでした。電車が停車しました。
 
 すいた電車の中に乗ってきたのは、パンチパーマと角刈りの
 サングラスの男2人だけだった。私(本人)の真ん前に座って
 手足をゆらゆら振りながら大声で話し始めた。

 「ヤーサン」という文字が稲妻のように頭の中にひらめき、頭の
 中心から「目をつむって寝たふりをせよ」と命令がとんだ。
 「決して目を合わせてはいけない。急に立ち上がって席を換えては
  いけない。ただひたすら眠っているふりをせよ」
 昔、親か兄弟から聞いた言葉である。
 
 膝の上に載せていたハンドバッグが床に落ちた。ハッとした。
 その時、話し声が聞こえてきた。
 「よわったよ」
 「おれもだ」
 「物がいいか、金がいいか」
 「全く、人騒がせだぜ」
 「ひでえ野郎だ」
 「どうしてくれる?」
 私は膝頭が震えてきた。

 「母の日なんか、考えだした野郎はどこのどいつだ」
 電車が止まり、2人は下りた。パンチにも角刈りにも産んでくれた
 母があったのだ。私は力が抜けると同時におかしかった。
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