円堂まゆみの日記

 友人から電話がありました。
 「あらあ、元気にしてたあ?」
 「元気じゃあないのよ。犬のななこが死んで毎日泣いているの」
 15歳のシーズー犬、ななこちゃんが数日前に死んだそうです。
 「私の気持ちなんて誰もわかってくれないの。円堂さんなら犬を飼っているから
  分かってもらえると思って電話したの」
 ななこちゃんは、胸の周りにブツブツができたと思ったらあっという間に大きくなり、
 オシッコは垂れ、目やにがひどくてしょちゅう拭いてやり、お医者さんに通い・・・
 介護でゆっくり寝る暇もないぐらい大変で・・・
 「ななこ、お母さん、もう疲れちゃったよ。」とつい愚痴をこぼしたら、その晩に急変して
 苦しんで、苦しんで・・死んだそうです。
 「あんな事言わなきゃあ良かったあ。」と友人は大泣きです。
 「あの時、あんなに苦しんでいたのに安楽死させてあげなかったの」

 「大変だったねえ。」私ももらい泣きしながら
 「よく頑張って介護してあげたじゃあないの。そこまでできる人は少ないと思うよ。
  安楽死を選んだら、自然死にすれば良かったと後悔すると思う。大事な家族を
  なくすと、あの時こうしていれば、死んだのは自分のせいではと自分を責めるん
  だって。15歳だから、ななこちゃんは天寿をまっとうしたのよ。
  お母さん、ありがとうねと、ななこちゃんは感謝してると思うよ」今度は号泣です。
 「これからは貴女をななこちゃんが守ってくれると思うから元気を出してね。」
 「やっぱり円堂さんに電話して良かったあ」と友人は言い電話を切りました。
スポンサーサイト